真弓峠 鞍掛峠 ダート走行50km

左上の四角をクリックすると全画面表示になります。

ブログ埋め込み用HTMLタグ

地図の高さ: px     地図の幅は自動調整されます(固定幅にするにはwidthをピクセルで指定)

タグ:

真弓峠-鞍掛峠 

プロフィールマップ

GPSログ解析

開始日時2019/09/08 04:05:51終了日時2019/09/08 15:26:06
水平距離88.02km沿面距離88.43km
経過時間11時間20分15秒移動時間8時間15分58秒
全体平均速度7.80km/h移動平均速度10.62km/h
最高速度212.38km/h昇降量合計4724m
総上昇量2376m総下降量2348m
最高高度1582m最低高度490m

レポート概要

あこがれの鞍掛峠に自転車で30年振りに再訪した。



最初に訪れたのはオフロードバイクだったが、今回は自転車だ。
国土地理院の地図を携帯して、フルリジッドのビンテージMTBでロングダートに臨んだ。

ダート距離は約50km。 

写真レポート

付知川

2019/09/08 05:32:21

付知川

県道486号王滝加子母付知線を付知川沿いに北上する。 真弓峠に至る最後の架橋。

自転車はフリードに乗せて舞台峠北側の国道257号線脇駐車場に停めておいた。
朝4:00に出発して舞台峠を越えて、付知峡入口交差点を左折すると、県道486号になる。
国道沿いのコンビニで食料(パン・おにぎり・飲み物)を購入して、ウエストバッグに収めておいた。
鞍掛峠を越えて国道257に戻ってくるまでの約70㎞の間、買い物できる店は皆無と思われるので、たっぷり購入した。

2019/09/08 05:37:43

瀬戸川高樽林道入り口

渡合温泉との分岐。

林野庁の国有林標識は木看板などある。
木看板の「夕森山北・真弓方面」の矢印に沿って右折する。

写真右側の白川付知林道を登ってきて、左側の瀬戸川高樽林道に鋭角に曲がっていく。

熊出没注意の看板もある。

ゲート

2019/09/08 05:50:54

ゲート

瀬戸川高樽林道 ゲート

一般車進入禁止です。自己責任で。

禁断の地へ。

林道楽し

2019/09/08 07:18:51

林道楽し

山岳林道の様相を呈してきた。

出発して3時間経ったが、まだ山肌西側は日陰だ。
早朝のすがすがしい空気を胸一杯吸い込んで、ペダルを廻す。

途中、小さな滝のそばで自転車を止め、おにぎりをほおばった。

峠までもう少し

2019/09/08 07:40:09

峠までもう少し

真弓峠までもう少し。

ガレた林道をたっぷり走るので、サスペンション付きのMTBで楽しみたいところであるが、私の保有自転車リストには該当するモノがない。

29インチのハードテイルMTBを買おうと思ったが、思いとどまってグラベルロードを中古で購入した。
MTBを乗り倒すほど使い切れないであろうと結論したのが、購入を止めた理由だ。
グラベルロードなら自宅から長い舗装路を走って、ダートを楽しんで帰ってくることができる。
近所の河川の未舗装土手も躊躇なく突っ込んで行ける。

今回のサイクリングは舗装路よりもダート区間の方が距離が長いので、敢えてグラベルロードではなく、25年程前に5万円で購入したビンテージ廉価MTBを使うことにした。

ボトムブラケット、クランク、前後ディレイラーなど新品に更新して、気分一新。
毎日の通勤に使っているので、タイヤはシュワルベのマラソン。
ブロックタイヤに交換しようかと思ったが、マラソンの耐パンク性に期待してそのまま履いてきた。

真弓峠

2019/09/08 07:42:34

真弓峠

標高1436m 真弓峠到着 
この峠から長野県に入る。

舞台峠を出発して3:48分経過。

昔オフロードバイクで来たときは、峠切り通しの崖部分は岩肌が露出していたと記憶していたが、現在は雑木が茂っている。

判りづらいがゲートがあり、開放された状態になっている。
ゲートのバーは写真左側のブッシュに隠れており、バーの受け部分が錆びた状態で右側に見える。

地理院地図

2019/09/08 07:50:49

地理院地図

今回は一般車進入禁止の奥深い山岳地帯を走るので、ほとんどの区間で携帯電話も繋がらないと予想していた。 更に林道は一本道ではなく、複数の分岐点が存在する。
発動機のあるオフロードバイクならばいざ知らず、自転車ではミスルートすると時間と体力のロスは莫大だ。下手すると取り返しの付かない事にもなりかねない。

そこで今回は国土地理院地図を印刷して準備してきた。
全体図と分岐毎の拡大図をA3に印刷してきたので、分岐ごとごに地図を引っ張り出して進行方向を確認した。

そもそもGoogleMapが見られたとしても、全ての林道が標記されていないので、どっちみち役に立たないのだ。

氷ヶ瀬小俣林道 分岐 

2019/09/08 08:19:57

氷ヶ瀬小俣林道 分岐 

真弓峠を下ってくると、うぐい川に沿って道が続く(瀬戸川高樽林道)
峠から5㎞程下った所で写真のような開けた交差点になる。

ここは左の氷ヶ瀬小俣林道を進む。

右に行くと王滝川に下っていく。

下入山沢林道 分岐

2019/09/08 09:10:31

下入山沢林道 分岐

氷ヶ瀬小俣林道に入って最初の沢を渡るとすぐ、写真のような砂地の分岐がある。
写真では判りづらいが、左側に細い道(下入山沢林道)が伸びている。

ここは右(写真でみると直進に見えるが)に取る。

上入山沢林道 分岐 

2019/09/08 09:13:30

上入山沢林道 分岐 

氷ヶ瀬小俣林道分岐から2回目の交差点。

ここも右を取る。

左に登るルートは上入沢林道となり、行き止まりです。

樋千沢林道 分岐

2019/09/08 09:29:49

樋千沢林道 分岐

3つ目の橋を渡ると写真のような分岐に出る。

ここは右を取る。

左は行き止まりの桶千沢林道。
小俣川はこの橋の下を流れて南に向かっていく。
ワイルドな岩肌が露出していて面白そうな林道だ。
オフロードバイクなら寄り道しようと思うところだが、今日は時間的にも体力的にもそんな余裕はないです。

赤棚林道 赤棚林道支線 分岐

2019/09/08 09:38:26

赤棚林道 赤棚林道支線 分岐

写真右側に直角に交わる赤棚林道がある。

道なりに直進する。

道右側に林業に携わる方のの休憩小屋なのか、プレハブの建物がある。
プレハブを越えると直ぐに、また右側に直角に交わる赤棚支線林道がある。

これも直進する。
道なりといった感じなので、間違えることはないと思います。

写真のような締まった路面ならば、登りも下りも快適に楽しみながら走る事ができます。
しかし、いつもこんな路面ばかりではありません。

白川付知併用林道 分岐

2019/09/08 09:58:52

白川付知併用林道 分岐

白川に掛かる橋を渡った先にバーゲートが出現するが、自転車を担ぎ上げてスルーした。
やはりオフロードバイクや四輪では通行できないゲートだ。
ゲートを越えると直ぐに、白川付知併用林道(舗装済み)に出る。
左に上がれば白巣峠(舗装済み)へ至る。
ここを右に取ると、すぐに写真の分岐が現れる。

ここを左に進む(氷ヶ瀬小俣林道)

再度バーゲートがあるが、やはり自転車を担いで乗り越えた。
バイクじゃ出来ない。自転車だから出来る。

分岐が続くので、地理院地図を良く見て確認を怠らないようした。

アップダウン繰り返し

2019/09/08 11:02:15

アップダウン繰り返し

御嶽山を望みながら、1400~1560m前後のアップダウンを繰り返す。

暑く汗だくだ。
おにぎりとパンを少しずつ大事にいただく。
ボトルに入れた水と、凍らせたペットボトルの麦茶も残り少なくなってきた。
一気に飲み干さず、口の中で潤いを感じ取ってからゆっくり飲み込むようにした。

ガレ場

2019/09/08 11:23:34

ガレ場

20~30㎝大の浮き石がゴロゴロする、こんな登りではリアタイヤがグリップを失い、速度が急低下する。同時にジャイロ効果がなくなり、自転車に乗っていられなくなる。 

よって自転車を降りて、押して進む事になる。

最高標高 気分最高

2019/09/08 11:30:11

最高標高 気分最高

この切り通しピークが今回のルートでの最高標高地点(1649m)になる。

天気快晴、気分最高

山岳林道

2019/09/08 12:08:47

山岳林道

誰もいない

誰とも会わない


山岳林道を満喫しながらペダルを踏む。

御嶽山遠望

2019/09/08 12:12:00

御嶽山遠望

御嶽山を遠望する。

2014年に噴火した活火山。
登山も再開されたようだ。

三浦ダムへの分岐

2019/09/08 12:47:43

三浦ダムへの分岐

天気も景色も雰囲気も気分も良く、ダート林道を下っているとこんな分岐に出くわす。
どっちが計画したルートか?
地理院地図で確認する。

左のルートです。

右を行くと三浦ダムに至ります。

水無林道 分岐

2019/09/08 13:15:03

水無林道 分岐

更に進むと水無林道との分岐になる。
事前の予習で右に進むと理解していたが、念のため地理院地図を広げて地形を照らし合わせて確認する。

右に下ります。 進行方向には御嶽山が見えます。

左は行き止まりです。
作業車両が頻繁に通るのであろう、路面はよく踏み固められていて、行き止まりになる雰囲気は感じない。
この辺りは高級材木「木曽ヒノキ」の産地として有名である。 伊勢神宮の建築材としても使われていたそうだ。

三浦貯水池と御嶽山

2019/09/08 13:19:23

三浦貯水池と御嶽山

水無林道を進むと、三浦貯水池と御嶽山を遠望できるようになる。

王滝村の最奥に滝越という集落がある。
滝越集落には三浦称を名乗るお宅が多い。
平安時代から続く由緒ある家系で、神奈川県の現三浦市も領有していた時期もあるそうだ。

熊に遭遇

2019/09/08 13:30:54

熊に遭遇

下りダートのコーナーを抜けた瞬間、目の前に熊の親子がいた!

突然近づいてきた自転車の音に驚いたのか、親熊もこっちを見て目が合ったが、すぐに左側のクマザサのブッシュに入って逃げていってくれた。
しかし、子供の熊は何が起きたのか判らなかったのか、写真の状態で10~15秒程止まっていた。
まさに「頭隠して尻隠さず」といった感じだった。

とっさにスマホを取り出して写真を2枚撮ったのが、この写真。

お母さん熊が「何をしてるの! 早くこっちにおいで!」と合図でもしたのだろうか、しばらくするとクマザサの中に飛び込んで行った。

2018年7月、山梨県と静岡県をまたぐ安倍峠を自転車で走った時、小熊に遭遇して依頼2回目の熊体験となった。

鞍掛峠

2019/09/08 14:06:12

鞍掛峠

いきなり鞍掛峠になってしまったが、水無沢に掛かる橋を渡ったら道なりに進むと鞍掛峠に繋がる。鋭角に右に折れると五味沢を方面に抜けられる。この分岐の写真を撮るのを忘れた。 ただ道なりに走れば鞍掛峠に至る事になる。

30年前、オフロードバイクにテントを積んで雨の中、憧れのこの峠に到着して以来の再来だ。
その時、このゲートを越えられずにどうしたもんか思案していたら、自転車でやってきた大学生が「手伝いますよ」と、ゲート横の巨石を乗り越えるのを手伝ってくれた。  今みたいにMTBがあるわけじゃなく、ランドナーに野宿用具を満載してこの峠を登ってきたサイクリストに感嘆した。

鞍掛峠 岐阜県側下り

2019/09/08 14:15:35

鞍掛峠 岐阜県側下り

鞍掛峠を境にして長野県から岐阜県となる。

鞍部が峠になっている。

峠でちょっと感慨にふけって(笑)、岐阜県下呂市御厩野に向けて下り始めた。
今日中に自宅まで帰らなくてはいけない。
でも、この旅の雰囲気から脱してしまうのが惜しくて、名残惜しみながら写真を撮りつつダートを下る。

下呂市 遠望

2019/09/08 14:16:07

下呂市 遠望

下呂市方面を望む。

つづら折れの道を下る。
今回のダート区間は49.5km程だった。
北海道や九州を含めても、これだけ長い未舗装区間は貴重だと思われる。
五味沢林道を経て、三浦貯水池を廻ったり、支線林道を走りつなげれば、100km近くのダートを走れるんじゃないか。  

御岳御厩野林道 ゲート

2019/09/08 14:28:26

御岳御厩野林道 ゲート

今回最後のゲート

何とか無事に一般道に戻ってくることができた。

帰還

2019/09/08 15:27:30

帰還

国道257号 舞台峠の下呂市側の無料駐車場に帰投した。

御厩野から登り坂を必死に漕いで来て、この場に気づかず峠を通り越してしまった。
舞台峠の中津川市側の下り坂を疾走して、しばらくして何かおかしいことに気づいた。

おー!
デポ地点を通り越して下ってしまっていたのだ!!

疾走してきた下り坂を、トホホ気分で登り返すはめになった。